ベアリングスの「5つのインサイト 2022年春」
ベアリングスの「5つのインサイト 2022年春」について、先進国ソブリン債券チームの溜 学(たまる まなぶ)が解説します。
米連邦準備制度理事会(FRB)は2018年以来の利上げに着手し、金融引き締めに舵を切ってきました。コロナ禍からの経済活動再開が進み、インフレ率が40年ぶりの水準に達する中で利上げに踏み切る判断は妥当なものですが、利上げを進めるFRBは、①インフレ退治、②景気後退の回避、③金融環境の安定、という3つの課題に直面し、これら全てを同時に達成できないトリレンマに陥っていると見られます。
2022年春の5つのベアリングス・インサイトでは、悩める中央銀行の行動が市場へ及ぼす影響を展望し、グローバル債券投資戦略の5つの柱をお示ししたいと思います。