2024年3月のベアリングス世界景気循環図
投資判断の材料の1つであるベアリングス世界景気循環図について、ベアリングス・ジャパンの先進国ソブリン債券チームが解説します。
2024年3月は、中国が景気拡大局面から昨年10月以来となる景気減速局面へと移行しました。リオープンによる景気回復への期待から、昨年の大半は景気拡大局面にありましたが、足元では需要減退によるデフレ懸念、欧米のサプライチェーンから中国を除外する動きを受けた製造業の停滞等、課題が多く見られます。カナダは他の主要国同様に景気回復局面に進みました。メキシコとスウェーデンは、それぞれ景気拡大、景気回復の局面へと1ヶ月で元の局面へ戻り、足元の経済指標の振れの大きさを反映した動きになっています。