2024年6月のベアリングス世界景気循環図
投資判断の材料の1つであるベアリングス世界景気循環図について、ベアリングス・ジャパンの先進国ソブリン債券チームが解説します。
2024年6月の主な変化では、ユーロ圏、スウェーデンが景気回復局面から景気拡大局面へと前進した一方、米国が景気拡大局面から景気回復局面へ、豪州が景気回復局面から景気後退局面へとそれぞれ後退しました。ユーロ圏とスウェーデンでは既に利下げが開始され、タイトな金融環境が緩和されていく期待があります。一方で、米国や豪州ではインフレの減速が思うように進んでおらず、利下げ開始の目途が立っていないことから引締めが続き、一部の企業や消費者が疲弊する様子がうかがえます。金融政策の先行きの違いが景気循環図にも表れたと考えられます。。