2024年7月のベアリングス世界景気循環図
投資判断の材料の1つであるベアリングス世界景気循環図について、ベアリングス・ジャパンの先進国ソブリン債券チームが解説します。
2024年7月の主な変化では、米国が景気回復局面から景気拡大局面へ、日本と豪州が景気後退局面から景気回復局面へとそれぞれ前進した一方、ニュージーランドとノルウェーが景気後退局面へと後戻りしました。米国と豪州は先月、先行指数の一部が下振れ、局面の後退が示唆されましたが、足もとの指標で底堅さが確認されました。日本は2022年8月以来、22ヶ月ぶりに景気回復局面に復帰しました。ニュージーランドとノルウェーは他の先進諸国に先駆けて2021年の8月、9月にそれぞれ利上げを実行し、依然として金融引締めを維持しています。引き締め効果が顕在化し、景気循環図の局面変化に反映されたと考えられます。