2024年1月のベアリングス世界景気循環図
投資判断の材料の1つであるベアリングス世界景気循環図について、ベアリングス・ジャパンの先進国ソブリン債券チームが解説します。
2024年1月も米国、ユーロ圏、豪州等が景気回復局面に位置し続けています。12月に後退局面から回復局面に移ったユーロ圏では、12月の製造業PMIも45未満の低水準ながら改善を続け、底打ち気配を強めています。ZEW景況感指数も同様に改善しており、見通しは前向きになりつつあります。米国や英国等、他の主要国でも同様に回復の兆しが表れていますが、各国中銀の高官が市場の利下げ織り込みに対して牽制する発言が目立っており、中銀の利下げ転換への慎重な姿勢が景気拡大の歩みの妨げとならないか注目されます。