2023年12月のベアリングス世界景気循環図
投資判断の材料の1つであるベアリングス世界景気循環図について、ベアリングス・ジャパンの先進国ソブリン債券チームが解説します。
2023年12月は、ユーロ圏、豪州、ノルウェー、スウェーデンが景気後退局面から景気回復局面へとシフトしました。ユーロ圏、ノルウェー、スウェーデンでは、7-9月期GDP成長率が前期比でマイナスに沈み、景気後退懸念が燻っています。その中で製造業PMIはここ半年で底打ち気配を見せ、依然として低水準ながらも上昇基調にあります。経済指標を総合的にみると景気が着実な回復軌道に乗ったとは言い難い状況ですが、景気先行指数や製造業PMIといった先行性を有するデータに着目し、景気の動きを先取りすることを目的とする弊社の景気循環図モデルの特徴が表れたといえます。ユーロ圏、ノルウェー、スウェーデン、豪州等の外需依存の強い国々が真に景気の底を抜け出したのか、今後が注目されます。