パブリック債券

2025年4月のベアリングス世界景気循環図

2025年4月 – 3 分 レポートを読む

投資判断の材料の1つであるベアリングス世界景気循環図について、ベアリングス・ジャパンの先進国ソブリン債券チームが解説します。

2025年4月は、米国が景気回復局面から景気後退局面へと移り、景気の悪化が示唆されました。製造業PMIと消費者信頼感の悪化が主な要因です。相互関税の発表前から、政策不透明感により、企業や消費者のセンチメントは悪化していました。今後はハードデータで経済の減速が確認されるかが焦点となります。年初には、米国経済のみが飛び抜けて堅調な「米国例外主義」がマーケットで浸透していましたが、現在の景気循環図では貿易戦争を仕掛けた米国自身と主たるターゲットとされてきたカナダがともに景気後退局面に位置付けられており、皮肉な形となっています。他には中央銀行が利下げサイクルの終了を示唆したスウェーデンが景気拡大局面から景気減速局面へと悪化、根強いインフレを背景に中央銀行が利下げ開始を見送ったノルウェーが景気減速局面から景気拡大局面へと改善しました。

レポート全てを読む

PDFを見る

溜 学(たまる まなぶ)、CFA

先進国ソブリン債券チーム、リード・ポートフォリオ・マネジャー

堀川  一賢

先進国ソブリン債券チーム、ポートフォリオ・マネジャー

菅原  崇博 、CFA

先進国ソブリン債券チーム、ポートフォリオ・マネジャー

当資料は、ベアリングス・グループが作成した資料をベアリングス・ジャパン株式会社(金融商品取引業者:関東財務局長(金商)第396号、一般社団法人日本投資顧問業協会会員、一般社団法人投資信託協会会員)が翻訳したもの、または、ベアリングス・ジャパン株式会社が作成した資料で、金融商品取引法に基づく開示書類あるいは勧誘または販売を目的としたものではありません。翻訳、または、資料作成には正確性を期していますが、必ずしもその完全性を担保するものではありません。また、翻訳については原文と翻訳の間に齟齬が生じる場合がありますが、その場合には原文が優先されます。当資料は、信頼できる情報源から得た情報等に基づき作成されていますが、内容の正確性あるいは完全性を保証するものではありません。当資料には、現在の見解および予想に基づく将来の見通しが含まれることがありますが、事前通知なくこれらが変更、または、修正される場合があります。