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2023年9月 ベアリングス・グローバル・マクロシナリオ

2023年9月 – 6 分 レポートを読む

ベアリングス・ジャパンでは、世界経済の中長期的な景気循環や構造変化を捉え、今後1年から1年半程度の時間軸で想定されるいくつかの経済シナリオを洗い出し、運用戦略の点検を複眼的な視野から行っております。今回、マクロシナリオの見直しを行いましたので、以下の通りご案内申し上げます。

1.  2023年9月時点のベアリングス・グローバル・マクロシナリオと、今回のシナリオ策定の着眼点

今回は、従来のスタグフレーションシナリオを除外し、新たにソフトランディングシナリオを取り入れました。供給制約の解消からモノの価格は鈍化基調を辿っており、中央銀行の引き締めサイクルも終盤に差し掛かっております。物価上昇の加速と景気後退が同時進行するスタグフレーションシナリオの蓋然性は減少したものと判断しました。米国ではCHIPS法やインフレ抑制法など国内投資を促進する施策の効果により、景気後退を招くことなく物価目標を達成する道筋が見えつつあります。このため、ソフトランディングのシナリオが実現する蓋然性を考慮し、新たなシナリオとして採用いたしました。
一方、これまでの金融引き締めが景気後退を招く急減速、物価は高止まりつつ、景気の底堅さが維持されるインフレ時代突入、中央銀行がインフレ退治に成功した後は再び世界経済が長期停滞に陥る日本化再来、のシナリオは維持しました。

 

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溜 学(たまる まなぶ)、CFA

先進国ソブリン債券チーム、リード・ポートフォリオ・マネジャー

堀川  一賢

先進国ソブリン債券チーム、ポートフォリオ・マネジャー

菅原  崇博 、CFA

先進国ソブリン債券チーム、ポートフォリオ・マネジャー

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